魚介、日本酒、鰹節!おいしい食材の裏側を一挙にご紹介
<小島水産>タイに、ハマチに、カンパチに。新鮮な海の幸がたくさん!
三陽荘から車で10分ほどのところにある小島水産。<tossa竜テラス>ではこちらから、タイ、ハマチ、カンパチなどの魚を中心に仕入れています。
漁港で水揚げされた魚は「活魚車」という水槽がついた車に入れられ、小島水産に運び込まれます。漁場から搬送する際は、水槽内の温度をあえて低めに設定しているとのこと。そのため、魚のストレスが少ないまま活き〆作業ができ、新鮮な状態で出荷・加工作業を行えます。また小島水産は、いけす、出荷場、加工場が全て至近距離にあるのもポイント。新鮮な魚を新鮮なままに、三陽荘まで送り届けてくれています。
どれもおいしい魚ではありますが、特に有名なのが小島水産オリジナルブランド鯛である乙女鯛! 身がしっかり詰まっていて歯応えがあり、甘みがあるのが特徴です。
おいしさの秘密は飼料。通常よりも多くの魚粉を配合しており、栄養たっぷりの環境で鯛を育てます。そのため、身がたくさんついた鯛に育つのです。
小島水産で働く方に、魚はどのように食べるのが一番おいしいのか尋ねたところ、「ぜひ刺身で食べてもらいたい」とおっしゃっていました。<tossa竜テラス>では、おいしさを堪能できるお刺身をたくさん用意しているので、ぜひ味わってみてくださいね。
小島水産HP https://www.kojimasuisan.com/
<亀泉酒造>「おいしい、楽しい、おもしろい」をモットーに、日本酒づくりを120年
続いては、亀泉酒造。とってもおいしい日本酒を製造している酒造メーカーです。創業は1897年(明治30年)。なんと120年以上にわたり、この土佐の地で日本酒を作り続けているのです。
そのおいしさの秘密は、蔵内の水場にこんこんと湧き出る仕込み水。この湧き水は、江戸時代の寛永12年頃から現在に至るまで一度も枯れたことがなく(!)、いつしか「万年の泉」と呼ばれるようになりました。そこで長生きする亀にちなんで、「亀泉」の名が生まれたのです。水質は清流仁淀川水系の軟水。飲んでみるとのどごしが優しく、ほのかな甘味があり、味わいのあるお水です。
全国的に有名な亀泉酒造ですが、特に若い人に人気があるのが「CEL(セル)-24」。リンゴとパイナップルの風味が香り、口に含むとほどよい酸味と甘みが一気に広がります。味わいはまるでフルーティな白ワインのよう。日本酒が苦手な方でも、これならおいしく飲めそうです。
そのほかにもおいしい日本酒がたくさんありますので、一人ひとりの好みのものがきっと見つかるはず。亀泉酒造さん、おいしいお酒をいつもありがとうございます。
亀泉酒造HP: http://www.kameizumi.co.jp/
<竹内商店>農林水産大臣賞を受賞! 土佐市で唯一、本枯れ節を製造する鰹節の老舗メーカー
そして最後は竹内商店。これまでにたくさんの賞を受賞している有名な鰹節屋さんです。
竹内商店と三陽荘のある土佐市宇佐町は、改良土佐節(鰹節のひとつ)発祥の地。その中でも竹内商店は土佐市で唯一、農林水産大臣賞を受賞した本枯れ節を製造しており、鰹節に関するあらゆる商品を取り扱っています。
鰹節と聞くと、スーパーで売られている「かつお削りぶし」「花かつお」と表示されている商品を想像しますが、それらは「荒節(あらぶし)」と呼ばれる鰹節の一種。実はほかにも「鰹生節」「鰹新節」「枯れ節」、また前述の「本枯れ節(枯本節)」などがあることをご存知でしょうか。
その違いは加工方法。カツオを3枚におろし、煮熟(しゃじゅく=鍋で煮ること)し、焙炉(ばいろ)で焙乾(ばいかん=いぶす作業)させます。生節は焙乾を1回。新節は焙乾を2回くりかえすことで作られます。その後、カビ付けして天日で乾燥すると「枯れ節」に。ここからまた追いカビとしてカビ付けを繰り返すと、「本枯れ節」ができあがります。本枯れ節ができるまで、昔の製法だと約6ヶ月、現在でも3~4ヶ月かかるとのことで、手間ひまかけた分、風味豊かな鰹節に仕上がります。
<tossa竜テラス>では食材とともに、本枯れ節を使用した出汁にこだわっており、長年にわたり竹内商店から鰹節を仕入れています。その豊かな風味と味わいを、ぜひお楽しみください。
竹内商店HP: https://www.m-ys.co.jp/takeuchi/